企業から寄せられた声(文字情報)

社会福祉法人みゆき会

会社概要

所在地: 岡山県倉敷市
業種: 医療・福祉
資本金: なし
従業員数: 59人
URL: http://tokuyou-miyukien.sakura.ne.jp/wp/

訓練概要

コース名: 介護サービスコース
職種: 介護職員
訓練生数: 4人(終了後に全員を正社員採用)
期間: ①平成26年7月~9月・・・1人
②平成28年1月~3月・・・1人
③平成29年7月~9月・・・2人
種別: 有期実習型訓練(基本型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

岡山県倉敷市にある施設の外観
岡山県倉敷市にある施設の外観

 当施設は、平成元年6月に設立した特別養護老人ホームです。事業を開始したときは多床室のみの50床でしたが、平成23年9月にユニット型30床を増床したことによって、合計80床の施設になりました。
 増床したことに伴って、介護職員の人数や質の確保については、従来からの課題となっていました。このような状況のもと、当施設を訪問した岡山県地域ジョブ・カードサポートセンター(倉敷商工会議所に設置)の企業開拓推進員の方から、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練の仕組みや実施方法、企業にとってのメリットなどについて紹介してもらいました。この説明を聞いたところ、当施設で活用することによって介護職員の確保と育成につながるのではないかと期待し、有期実習型訓練を実施することにしました。  
 

2.具体的な取組内容

 有期実習型訓練の期間は、訓練生の仕上がり像に合わせて3カ月間としました。この期間に実施するOJT(実習)は360時間の介護実習(食事、排泄、更衣、入浴介助、清拭、体位変換、外出介助、口腔ケア、ベットメイキングなど)、50時間のOff-JT(座学等)としては接遇・コミニュケーション技術、介護業務の基礎知識、健康管理、介護保険の基礎、医学・医療の基礎、能力評価を盛り込んだ合計410時間の訓練カリキュラムを作成し、それぞれの実施内容に合わせて訓練の指導者を決定しました。この訓練の指導者は、介護福祉士をはじめ、看護師、社会福祉士、理学療法士などの専門職に分けて7人の先輩社員を選定しました。
 また、企業開拓推進員の方からは、有期実習型訓練に係るキャリアアップ計画書と訓練計画届、訓練カリキュラム、評価シートなどの作成についてきめ細かなアドバイスを受けたほか、訓練を終了した後の助成金の支給申請についても必要な提出書類の作成について支援を受けましたので、非常に助かりました。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

 Off-JT(座学等)は、訓練生をはじめ、訓練の指導者である先輩職員も、通常の業務を抜けて実施しなければならなかったことから、実施している時間帯に通常の業務に従事する職員の人数が減ったため、他の職員に負担がかかったことがありました。
 このため、Off-JT(座学等)は、朝夕の職員の人数が減る時間帯に実施しないことに加え、実施する時間帯を他の職員に事前に知らせたことによって、人数が減ることによる心理的な負担の軽減を図り、有期実習型訓練を確実に実施できるように工夫しました。

4.制度の活用による具体的な効果

Off-JT(座学等)の実施風景
Off-JT(座学等)の実施風景

 以前は、面接時に特別養護老人ホームでの業務の内容や大変さなどについて説明し、それを了解してから入職してもらっていましたが、結局は離職に至ってしまうケースが多々みられました。
 しかし、有期実習型訓練を活用することによって、介護の未経験者であっても、現場での業務と並行して介護職員として必要な知識について学ぶことができましたので、訓練生と訓練の指導者とが関わる機会が確実に増えました。また、困ったことや悩んでいること、できていること、できていないことなどについて話す機会も得られましたので、訓練の指導者も訓練生も、相互理解ができていたのではないかと思いました。
 当施設では、これまでに有期実習型訓練を3回実施し、修了した4人全員を正規雇用しており、現在も正職員として勤務しています。このように、有期実習型訓練を活用することによって離職を防ぐ効果があると考えられることに加え、訓練の指導者も訓練生を教育することによってスキルアップにつながっていると思われます。こうしたことから、現在も1人の訓練生を対象として有期実習型訓練を実施(平成29年12月~平成30年5月)しているところです。

(平成30年4月現在)

有期実習型訓練の概要

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有期実習型訓練の概要