企業から寄せられた声(文字情報)

株式会社プロスパー

会社概要

所在地: 岡山県津山市
業種: 製造業
資本金: 1,500万円
従業員数: 12人

訓練概要

コース名: 各種製品製造者育成コース
職種: 各種製品製造
訓練生数: 3人(終了後に3人とも正社員採用)
期間: 平成27年6月~11月
種別: 有期実習型訓練(キャリアアップ型)

1.制度の活用に取り組んだ目的

岡山県津山市にある社屋の外観
岡山県津山市にある社屋の外観

 当社は、岡山県津山市に本社を置き、各種製品製造とLEDランプ全般の販売・取付工事を行っている会社です。
 平成19年4月に株式会社スレーブ・イケダという社名で創業し、翌年4月に現在の社名に変更しました。同年8月には、工場が手狭になったことから、岡山県の真庭市から本社のある津山市に工場を移転し、現在に至っています。
 代表的な製品としては、スマートフォンやゲーム機などの電子部品から、医療用具や車載用テープ、クリーニングクロス、スポーツ用品などの製品を製造しています。
 最近では、粘着シートと両面テープ加工製品の受注量が増加してきたことから、高速裁断機を2台導入し、両面粘着シートの型抜きする製品を量産することにしました。この製品は小さなものですが、均一に型抜きしたテープの1つひとつの間隔を指定幅に狂いなく保持する高度な技術とノウハウが求められます。
 そのためには、若い人材が必要となります。しかし、経験のない新入社員に対して、機械の操作方法から製品の高度な製造技術やノウハウを習得させるためには、長い時間と多くの費用が必要です。
 こうしたことから、社員研修の実施方法の抜本的な見直しを検討していたときに、業務改善助成金の推進のために当社を訪問した津山商工会議所の職員の方から、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練と、この訓練を実施する企業を支援している岡山県地域ジョブ・カードサポートセンター(津山商工会議所に設置)の企業開拓推進員の方を紹介してもらいました。
 早速、この企業開拓推進員の方に連絡したうえ、当社を訪問してもらい、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練についての詳細な説明を受けたところ、雇用のミスマッチを防止できることに加え、教育訓練にかかるコスト負担を軽減できることが分かりました。
 こうしたことから、各種製品の製造の技術や技能、安全作業の習得と職業意識の啓発、各部署との連携を図りながら作業をスムーズに行うことを目標として、有期実習型訓練を実施することを決めました。

2.具体的な取組内容

 訓練カリキュラムは、各種製品の製造部門のタタキ台を企業開拓推進員の方に提出し、指導を受けながら作成することができましたので、非常に助かりました。
 訓練生は、アルバイト契約の社員の中から意欲と見込みのある3人を選定し、社内講師は社長の私と専務取締役の2人が務めました。
 OJT(実習)は630時間、Off-JT(座学等)は70時間の合計700時間とし、6カ月間の有期実習型訓練としました。
 OJT(実習)としては、各種製品の製造と安全衛生作業の実習とし、Off-JT(座学等)の学科は、オリエンテーションと職業能力基礎講習、安全衛生、各種製品製造の基本知識、能力評価としました。これらを指導して感じたのは、訓練生の意欲と社内講師の指導力、熱意が大切だということです。

3.阻害要因とそれを乗り越えるための工夫

OJT(実習)の実施風景
OJT(実習)の実施風景

(1)3人の訓練生に対しては、ジョブ・カード制度の有期実習型訓練を実施する目的についての説明に困難が生じました。制度の仕組みが複雑ですので、訓練生の意見を聞きながら、複数回にわたって説明したことにより、3人全員の理解を得ることができました。

(2)訓練期間は6カ月間の長期にわたりましたので、訓練生に毎日の訓練日誌を記入させることに困難を極めました。しかし、きめ細かく指導したうえ、時間的な余裕を与えましたので、何とか勤務時間内に記入させることができました。

(3)訓練生の製品製造担当部署が分かれたときのOff-JT(座学等)の時間調整には、大変苦慮しましたが、3人の訓練生が全員揃ってからの実施を実行しました。

(4)お客様への製品の納期を確保しながら、訓練カリキュラムに沿った有期実習型訓練を実施することは大変でした。しかし、各部門の社員の協力を得ながら、納期の確保を優先して実施しました。

4.制度の活用による具体的な効果

(1)今回の有期実習型訓練を実施したことによって、終了後の訓練生は当社が求める人材になりつつあり、一段と成長していると感じています。

(2)社員のキャリアアップとコミュニケーション力が向上したことから、生産性が向上し、製品の品質の安定に貢献しています。

(3)有期実習型訓練の終了後、国から助成金を支給されましたので、財務面で助かりました。


(事業主としての感想)

(1)訓練期間が6カ月間の長期にわたったため、3人の訓練生のそれぞれの長所や短所を把握することができました。

(2)社員の能力と生産性が向上したことによって、当社の業績の向上に貢献しています。

(3)有期実習型訓練の終了後に国から支給された助成金は、コスト負担を軽減できましたので、ありがたかったと思います。

(4)企業開拓推進員の方の丁寧な指導に加え、忙しい中にもかかわらず、何回も来社して申請書類の作成を支援してもらったことに対し、心より感謝しています。


(訓練生の感想)

(1)マンツーマンのOJT(実習)により、訓練を重ねていくうちに、だんだんと技術を習得できていくのが分かりました。また、技能も向上して自信がつきました。

(2)社長自ら社内講師となってのOff-JT(座学等)は、大変ありがたかったと思いました。

(3)3人の訓練生同士の協調性を図ることができました。

(4)同時期に入社した社員とコミュニケーションを図りながら、同じ訓練カリキュラムの有期実習型訓練を受講できましたので、大変良い刺激となりました。

<事務局追記>

 この原稿は、平成28年10月12日に津山商工会議所で開催された「ジョブ・カード制度」企業説明会での事例発表の内容を基にして取りまとめたものです。
 

(平成29年2月現在)

有期実習型訓練の概要

PDFダウンロード

有期実習型訓練の概要